介護食に副菜を取り入れることで、栄養バランスを整えつつ食事の楽しさや満足感を提供することが出来ます。
適切な副菜の選択と調理方法で介護食の質を向上させ健康をサポートしていきましょう。
目次
介護食における副菜と日本の食卓
食生活が多様化してきた今日ではあまりこだわらないという人も多くなってきましたが
日本の食卓の定番といえば1汁３菜が基本の献立として知られています。
味噌汁などの汁物をひとつと3品のおかずということですね。
このような献立を心がけることで栄養バランスの整った食事を提供することが出来ます。
ごはんなどの主食によって、エネルギー源である「炭水化物」を
汁物によって「水分」を
主菜の肉や魚、卵などからは「タンパク質」や「脂質」を
副菜の野菜や海藻類などからは「ビタミン」や「ミネラル」を摂取します。
このように１汁３菜を心がけると一回の食事でまんべんなく栄養素を取り入れることが出来るのでバランスの良い理想の食事になります。
農林水産省でもこの１汁３菜の食事を勧めています。
農林水産省https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/nihon_gata.html
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介護食 副菜の重要性
介護食において副菜はメイン料理の引き立て役というわけではなくとっても重要な役割を果たしています。
メイン料理だけでは足りない栄養素を補うだけではなく、見た目を豊かにすることによって食欲をみたし満足感を与えることが出来ます。
介護食において副菜を大切にすることで、食事が楽しく栄養バランスの取れたものとなり、食事の質の向上につながります。
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介護食に副菜を取り入れるメリット
介護食に副菜を取り入れることにはいくつかのメリットがあります。
栄養バランスの向上
副菜の代表例として野菜やキノコ類、海藻などでビタミンやミネラル、食物繊維を豊富に提供することが出来ます。
主菜との組み合わせによって体に必要な栄養素をバランスよく摂取することが出来ます。
食事の満足感や満足度の向上
副菜を摂ることで食事のバリエーションが増えて食べる楽しみが広がります。
味や見た目の多様性があるため、食事が単調に感じにくくなります。
食べすぎを防ぐ
副菜を摂ることで食事のボリュームが増え満足感を得られます。
食べすぎを防ぎ体重管理に役立ちます。
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季節ごとに変わる副菜のアレンジ
古来より四季を大切に思う日本人にとって食卓においても季節ごとの変化を料理に取り入れるのもいいでしょう。
季節ごとに出てくる旬の食材を利用したり行事にちなんだ料理を提供してて四季を感じることも食事の楽しみのひとつにつながります。
春の副菜
春キャベツ・新じゃがいも・ほうれん草など新鮮な春野菜を活用して、サラダや煮物がおすすめです。
春らしい桜の花びらを使った塩漬けやおかずなども素敵な演出になります。
（注意）桜の花びらには毒性はありませんが、葉や種子には毒性がありますので気を付けてください
春の行事にちなんだお料理は、
ひな祭りには、ちらし寿司や蛤のお吸い物、白酒、菱餅など。
お彼岸や春分の日にはおはぎやぼた餅など。
お花見にはお花見弁当やお花見団子など。
端午の節句には柏餅やちまきなど。
夏の副菜
暑い夏には涼しげな冷たい副菜がおすすめです。
トマトとモッツアレラのカプレーゼや冷やし中華（メインかな）、冷奴など涼しげな副菜を作りましょう。
代表的な夏野菜のなすやピーマン、とうもろこしなどを使った料理もおすすめです。
夏の行事には、
入梅にはいわしなど、
夏至にはタコなど、
七夕にはそうめんやちらし寿司など、
土用の丑にはうなぎやしじみ、土用餅や土用卵などを
お盆には精進料理や白玉団子など。
秋の副菜
秋の代表はキノコ類がおすすめです。
しめじやえのき、マイタケなどのキノコ類を使った炒め物や煮物が美味しいです。
また栗を使った副菜も楽しんでみてください。
秋にはたくさんの行事があります。
一五夜には月見団子はもちろん、芋名月ともいわれているのでサツマイモや里芋などのイモ類など。
敬老の日には、お祝いの気持ちをこめてお赤飯や鯛など
お彼岸・秋分の日には、ぼた餅やおはぎなど。
重陽の節句では栗や菊をあしらったり。
十三夜では月見団子や栗ご飯など。
ハロウィンにはカボチャ料理を。
七五三といえば千歳あめですが、おめでたい料理の定番お赤飯、海老や鯛を使ったお料理などを。
紅葉の時期には、紅葉をあしらって季節感を演出するのも楽しいでしょう。
冬の副菜
寒くなってくるとやっぱり体を温めるメニューを選びましょう。
ほうとうやおでん、煮込み料理など温かい料理がいいでしょう。
冬野菜ではカボチャや大根、人参などの根菜を使った副菜が栄養豊富でおすすめです。
冬には大きな行事が目白押しです。
クリスマスにはチキンやケーキなど。
冬至にはカボチャ料理を
大晦日は年越しそば
お正月にはおせち料理や雑煮など
人日の節句では七草がゆ
鏡開きにはおしるこ
小正月には小豆粥
成人の日にはお赤飯など
節分には恵方巻や豆などで
バレンタインはチョコレートなど
こんな風にして季節感を演出するのも食事の楽しみのひとつだと考えます。
介護食であってもイベントや特別な日のメニューも用意されています。
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常備しておくと便利な食材
家に常備しておくと便利な食材をいくつかご紹介しておきます。
- じゃがいも、人参、玉ねぎなどの根菜類
- ひじきや豆類、ごま、海苔などの乾物類
- 魚や豆類、トマトや果物などの缶詰類
- うどんやそうめん、おそばなどの乾麺類
- めんつゆや和風だしやコンソメなどの洋風のだし類。
- コーンスープやカボチャスープなど顆粒スープの素
- 野菜などの冷凍食品
- おかゆや総菜、カレーなどのレトルト食品
これらは常備しておくと非常用にもなりますのでぜひ活用してください。
また介護食を作る際には注意することもいくつかあります。
注意点をまとめた記事もありますので参考にしてみてくださいね。
大変な介護食づくりですが、あまり無理をしないで宅配サービスなどのご利用をお勧めしています。
宅配サービス試してみたいけどたくさんありすぎてどこを選べばいいか迷っちゃうと思っている方
【介護食宅配ランキング9選】食べやすいやわらか食!徹底比較選び方ポイント付はこちら
まとめ
介護食に副菜を取り入れることは、栄養バランスを整えるだけでなく、食事の楽しさや満足感を提供する重要な要素になります。
また、副菜は食事の多様性を増やし、食欲を刺激する役割も果たします。
介護食における副菜の選び方や調理方法に工夫を凝らすことで、食事の質を向上させることができます。
副菜を通じて、介護を受ける方々が栄養を摂取しやすくなるだけでなく、食事を楽しむ喜びを感じることができるようになります。
介護食に副菜を取り入れることは、心と身体の健康をサポートする大切な取り組みとなります。
しかしながら、介護食を作るということはとてもたいへんなことです。
あまり無理をしすぎないように便利な宅配サービスを一度お試ししてみませんか？
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