介護食にはおやつも大事っていうけど、どういうのを食べさせたらいいかわからない
こんな悩み、ありませんか?
昔はあんなに食欲旺盛だったのに、高齢になって急に食べる量が減ってしまったり、食べられるものが減ってしまったり…。
どんなに栄養面を気にした食事を作っても、あまり食べてもらえないと元も子もありませんよね。
しかし、噛む力や飲み込む力が弱くなっている高齢者にとって、一度に食べられる食事の量が減ってしまうのはよくあることなんです。
ただ、それだと栄養不足になってしまうので、栄養補助としての役割が大きい「おやつ」の存在がとても大切だといわれています。
この記事では、なぜ「おやつ」が大切なのか、どのようなものを選べばいいのかご紹介するので、参考にしていただけるとうれしいです。
目次
高齢者にはなぜおやつが大切なのか
食事以外でおやつを取り入れることは、必要なエネルギーや栄養を補うことができるのでとても大切です。
高齢になってくると、食の好みが変化することや1回の食事量が減少する傾向があるので、ビタミンやミネラル、エネルギーが不足しがちになるからです。
例えば、75歳以上の高齢者が自宅にいてほとんど外出しない場合に必要な1日のエネルギー量を見てみてください。
男性:1,800キロカロリー
女性:1,400キロカロリー
その中でも、三大栄養素(たんぱく質、脂質、炭水化物)に注目すると、1日の食事で必要な量はこのくらいといわれています。
たんぱく質:男性60g、女性50g
脂質:20~30%
炭水化物:50~65%
たんぱく質だけに注目してみて1回の食事に置き換えるとこんな感じのメニューになります。
ごはん
納豆
焼き鮭
玉ねぎと豆腐のお味噌汁
おひたし
これだけの品数を噛む力や飲み込む力、消化機能が低下している高齢者が食べようとしてもなかなか難しいですよね。
だから、足りない栄養を簡単に補うことができるおやつを上手に活用することが大切なんです。
どんなおやつが好まれるか
高齢者に好まれるおやつは、甘みや塩気のきいたもの、サクサクしたりプルプル、とろとろなどの食感の違いが楽しめたり、見た目が華やかなものが好まれます。
もちろん噛みやすいもの、飲み込みやすいものであることが大切ですが、なによりおやつには食べることや季節感を楽しんでもらうことで癒しにつながるという役割があるんです。
おすすめのおやつ
高齢者におすすめのおやつは、ムースやプリン、ゼリーなどです。
あまり噛まずに飲み込みやすい形状で、見た目や香りも良く、食べやすいと感じる方が多いうえ、栄養と水分も同時に補給できるメリットもあるからです。
クリスマスやひな祭り、子供の日などに、行事にまつわる食材をミキサーにかけてムースやゼリーにすると、見た目も楽しいおやつができます。
おやつには果物もおすすめ
おやつには果物もおすすめです。
果物にはビタミンや食物繊維が豊富に含まれているため、簡単に栄養補給できるからです。
また、自然な甘みもあるので、砂糖を追加する必要もありません。
ただし、のどにつかえてしまうことを防ぐために、果物をすりつぶしてまとまる程度のとろみをつけるようにしましょう。
例えば、果物をミキサーにかけてゼラチンなどで固めるととろみがついて食べやすくなりますよ。
避けるべきおやつの形状や食品
おやつには避けるべき形状や食材があります。
飲み込む力が低下していると、誤って気管支などに入ってしまう可能性があるからです。
飲み込みにくい食品は以下のとおりです。
・固くて噛みにくいもの(ナッツやゴマ、こんにゃくなど)
・ポロポロしたもの(豆類やトウモロコシなど)
・パサパサしたもの(パンやふかし芋など)
・喉にはり付きやすいもの(餅や海苔、だんごなど)
・とろみのない水分(ジュースなど)
これらの特徴がある食材は避けたおやつをおすすめします。
すべてを手作りしなくてもいい
おやつや食事の大切さはわかったけど、毎食準備するのは難しいわ…
栄養バランスを考えて作るのは大変…
そうですよね。
僕も介護食を作ったことがあるので、毎食準備するのが大変なのはよくわかります。
栄養バランスの他に食べやすさや好みまで考えなければいけないですからね。
結論として、すべて手作りしなくてもいいんです。
おやつは市販のものでも食べやすく味の種類が多いものが増えています。
高齢の方に人気の水ようかんなどはスーパーでも買うことができますよね。
また、最近はいろいろな種類の介護食宅配が充実しています。
しかも、金額や宅配スタイルも様々でご家族に合ったスタイルを選ぶことができるんです。
過去に介護食宅配ランキングの記事も出したことがあるので、こちらを参考にしてみてください。
その中の「メディカルフードサービス」を僕も実際に試してみたことがあるんですが、おいしいし食べやすくてびっくりしました!
スプーンで簡単につぶせるくらいやわらかくて適度なまとまりもあるので、食べる方にも介助する方にもやさしい作りになっています。
詳しくはこちらの記事を読んでみてください。
でも、お弁当宅配って定期購入しなきゃいけないところも多いし、サービスのデメリットも気になる…
確かに、ご家族に本当に合うのかわかるまでは不安ですよね。
メディカルフードサービスにはお試しセットがあって、何度でも注文できるんです。
さらに、どんなメニューがご家族に合っているのか管理栄養士さんに無料で相談できるサービスもあるんです!
気になるデメリットやユーザーさんの口コミはこちらの記事にまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
一日の食事だけできちんと栄養バランスのとれた介護食を作るのは難しいですよね。
そんなときは無理せず宅配を頼ってみるのもいいのではないでしょうか。
そして上手におやつを取り入れて、食べることや季節感を楽しんでもらいましょう。
もちろんおやつも市販のものを活用していいと思います。
介助する方もされる方も無理なく食事を楽しむのが一番大切ですよね。
毎日の食事で悩んでいる方に、今回の記事が少しでもお役に立てればうれしいです。
うちのお義父さん、食べられる食事の量が減ってきて心配…