重曹は3種類
重曹は炭酸水素ナトリウムとも呼ばれ、昔から食品や医薬品として使われていた自然界にある天然物質です。私たちの体内でも作りだされているもので人体に無害で安全です。重曹は古くは19世紀中ごろから、パンのふくらし粉として使われていました。
重曹には純度と品質によって、医療用・食用・農工業用の3つに分かれています。
①医薬品用の重曹
容器のラベルには厚生労働省が認可したことを示す「局方」や「日本薬局方」という表示があり薬局でしか販売されていません。重曹は胃酸の発生を抑える働きもあることから、胃腸薬として処方することが許されています。私は二日酔いの時の胃腸薬代わりにいつも服用しています。
②食用の重曹
医療用に次いで安全性の高い重曹です。容器のラベルには「食品添加物」と表示があります。料理や洗濯、お風呂など体内外に触れることに重曹を使う場合は食用の重曹を使うと良いでしょう。
③農工業用の重曹
作用は変わりませんが、最も純度と品質の低い重曹で、掃除など人体に関係のない、大量に重曹を使う用途に向いています。
重曹の5つの作用
重曹の粉は水溶性の結晶です。水に混ぜると結晶の角が取れて丸くなります。丸くなった重曹の結晶が集まるとたくさんの凹凸ができ、磨くものの表面を傷つけずに、細かな汚れを落としてくれます。
アルカリ性の重曹は、油汚れや悪臭の原因である酸性と結合して中和させ、汚れを落としやすくし、臭いを消します。
重曹は臭いそのものを吸収して消臭します。また酸性だけでなく、たばこや生ごみなどアルカリ性の臭いにも効果があります。
重曹は酸を中和するときに炭酸ガスの泡と細かい超音波を出します。この泡と超音波で汚れを浮き上がらせて落とします。
重曹は水を軟水にします。この軟水の作用により重曹を入浴剤や洗濯の柔軟剤代わりに使うことができます。
重曹の3つの使い方
重要は用途によって使い方が違います。
①重曹パウダー(粉末のまま使う)
重曹の基本的な使い方です。汚れや臭いをとりたいものに直接ふりかけて使います。調味料などに使う瓶に入れておくと便利です。
②重曹ペースト(ペースト状にして使う)
重曹3:水1の割合でまぜてペースト状にします。ブラシやぞうきんにつけて、ひどい汚れやシミをこすり洗いして落としたりするときに使います。
③重曹スプレー(水と混ぜて使う)
重曹大さじ2を500mlのぬるま湯に溶かして作ります(濃度8%以下が目安)。拭き掃除やつけおき洗いに使います。
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