日本では核家族化が進行し、一人で生活している高齢者や高齢の夫婦だけで生活している世帯がとても増えました。
医療も日々進歩し、病気になっても自宅で療養することが可能になりました。
介護が必要になっても様々なサービスを利用し自宅で生活することができます。
このような悩みを持っている人も多いと思います。
八潮市では行政と宅配サービス業者が協定を結び配食サービスと安否確認を行う支援サービスもあります。
この記事では八潮市で高齢者が利用できる配食サービスについてお伝えします。
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目次
高齢者向け配食サービスって何?
高齢の家族だけでの生活はとても心配ですよね。
高齢者は加齢による身体の変化や病気によって噛む力や飲み込む力が弱くなっていることがあります。
噛むことがむずかしくなった場合は食材を柔らかくしたり、細かく刻んだりする必要があります。
飲み込むことがむずかしくなったら食材にとろみをつけて飲み込みやすくします。
高齢者のための食事というのは一人一人の症状に合わせて準備が必要になってくるので、手間がかかって大変です。
高齢の家族に食事だけでも届けようと思っても毎日食事を準備して様子を見に行くことは難しいですよね。
僕も高齢の祖父母と頻繁に連絡を取るのですが、毎日会いに行くのは仕事や家庭があるのでかなり難しいです。
電話口では元気そうにしているのですが、顔が見えないので心配です。
高齢者だけでの生活は熱中症や転倒など不測の事態が起きた時に発見が遅れて手遅れになることも少なくありません。
そんな時、代わりに様子を見に行ってくれたり食事の準備をしてくれる人がいるととても助かりますよね。
この悩みを解決してくれるのが高齢者向けの配食サービスです。
高齢者向け配食サービスのメリット・デメリット
僕は何かを利用しようと決めるとき、メリットとデメリットを確認して本当に必要かどうか検討します。
どのようなサービスか分かっていてもそのサービスが自分たちのニーズから外れていたら意味がないですよね。
高齢者むけ配食サービスを利用するにあたって「何か決め手に欠ける」と思っている人もいるでしょう。
高齢者向け配食サービスを利用するにあたってメリットやデメリットがいくつかあります。
以降にメリット・デメリットについてまとめているので確認してください。
高齢者配食サービスを利用するメリット
食事作りのサポート
食事を作るためにはメニューを考え、買い物に行き、下ごしらえをしてから調理をします。
調理がおわったら後片付けもあります。
この一連の流れは高齢になり体力がなくなった人にはとても大変です。
そうでなくても、毎日の食事作りを負担に思っている人がいると思います。
高齢者配食サービスを利用すると、このような負担が軽減されるのです。
調理負担の軽減
高齢者向け配食サービスは食事内容をニーズに合わせて選ぶことができます。
例えば噛む力が弱くなった人には柔らか食、飲み込む力が弱くなった人にはムース食を選ぶことができます。
利用する人の状態に合わせて食事内容を選ぶことができるので手間のかかる食事を準備する必要がありません。
高齢者が食べやすい食事を作るためには食材選びから食事の形状まで考えていくことが必要です。
僕も柔らか食などを作ったことがあるのですが、一人で調理しようと思うと時間も手間もかかるなと思いました。
食事は1日3回は必要になるので、時間も手間もかかる分調理にかかる時間が増えます。
時間がかかるので家族との時間が無くなってしまうのでとてもストレスです。
高齢者向け配食サービスを利用すると調理負担が軽減されるので食事準備に対するストレスが無くなります。
病気の予防や治療のための食事が準備できる
医療の進歩がめざましい現在、病気を抱えながら自宅で生活している人がたくさんいます。
生活習慣病である糖尿病や高血圧、腎臓病を患っている人も少なくありません。
生活習慣病の治療では食事療法といって塩分を控えたり、カロリー摂取量を制限したり、カリウムを控えた食事を摂取することで病気の悪化を予防することができます。
食事療法に対応した料理をするとなると健康な人は食事内容に満足感を得られません。
食事を別々に準備することで解決するかもしれませんが、わざわざ別のものを準備するのはとても大変ですよね。
病気の予防や治療のためには食事内容が重要ですが、その食事内容を準備できないとなると病気が悪化してします。
それぞれの病気の状態に合わせた配食サービスを選ぶことで病気の悪化を予防することができます。
安否確認
高齢の家族だけで生活していると心配事はつきものですよね。
高齢者は家の中で転んで動けなくなっていたり、熱中症や脳卒中、心筋梗塞などで家の中で倒れていることがあります。
電話などで毎日連絡をとっていても心配をかけさせないようにするために体調が悪いことを隠す人もいます。
仕事が忙しかったりすると毎日連絡するのが難しい日もあると思います。
配食サービスのサービス内容の一つに安否確認というものがあります。
実際に手渡しでお弁当を配達することで利用している高齢者のコミュニケーションツールになり、配達員との対話で健康状態を把握してもらうことができます。
もし体調が悪くなって連絡ができないようなときでも配食サービスを利用していることで早期発見してもらうことができるのです。
配食サービスを利用することによって高齢の家族だけで慣れ親しんだ土地で安心して生活することができます。
高齢者配食サービスのデメリット
メリットがたくさんある高齢者配食サービスですが、もちろんデメリットもあります。
高齢者配食サービスの利用を検討するためにはデメリットについても知っておく必要があると思うので説明します。
費用負担の発生
高齢者配食サービスを利用すると費用負担が発生します。
調理する手間や買い物にかかる労力などを考えると、メリットの方が上回るのではないでしょうか。
八潮市では高齢者在宅福祉生活支援サービスの一環として配食・安否確認サービスを実施しています。
<対象>
八潮市内に住所を有する65歳以上で、日常的に食事の確保が困難な状態で、安否の確認を必要とし、次のいずれかに該当する方
- ひとり暮らしの方
- 高齢者世帯に属する方
- これらに準ずる世帯に属する方
<内容>
昼食または夕食のいずれかを1日1回自宅へお届けし、利用者の安否を確認します。
普通食に加え、病気療養中などで、栄養価の調整が必要な方にはカロリーや塩分を調整した食事を配食します。
<利用回数>
1週間に最大7回まで(利用者の状況などにより回数を決定)
<配食業者>
市と協定を結んだ次の業者の中から、1社を選択
<費用>
配食業者やメニューにより異なります。
引用:八潮市役所ホームページ
高齢者配食サービスを行っている企業と八潮市が協定を結び、慣れ親しんだ土地から離れることなく安心して生活できるような取り組みを行っているのです。
介護保険内で高齢者配食サービスを利用すると費用負担が軽く済む場合があります。
利用条件についての詳細は八潮市役所に問い合わせてください。
食事内容が合わない
人間誰しも食べ物の好き嫌いがあると思います。
味付けや食事内容が合わないと感じることもあるでしょう。
料理や食材に対する好き嫌いが多いと配食サービスの利用そのものが難しくなってきます。
しかし、配食サービスは栄養バランスや摂取カロリーなどがしっかりと計算されているので食事の偏りがなくなります。
配食サービスもいろいろと種類があるので利用する人にピッタリ合った配食サービスが見つかるはずです。
配食サービスを利用するメリット・デメリットをふまえて利用する本人と相談しながら選ぶことができればより良いですね。
八潮市で利用できる高齢者向け配食サービス3選
八潮市で利用できる高齢者向け配食サービスを3つ紹介します。
詳細情報などもまとめているのでぜひ参考にしてください。
株式会社べにばな(べにはな配食)
引用:公式ホームページ
住所 | 草加市八幡町695-1 キューブ新田A |
電話番号 | 048(916)0100 |
配食時間 | 昼・夕 |
休業日 | なし |
べにはな配食は国産の材料と味付けや栄養バランスにこだわった美味しいお弁当を配達してくれます。
べにはな配食では
- 普通食
- カロリー調整食
- 低たんぱく食
- ムース食
の4種類のお弁当から利用する人のニーズに合わせて選ぶことができます。
また、事前に依頼することで居室までお弁当を運んだりレンジで温めてもらうこともできます。
安否確認も行っているので緊急連絡先を登録しておくことで何かあった時はすぐに報告してもらうことができます。
季節の行事に合わせたメニューがあるので食べる楽しみが増えます。
休業日がないので毎日配食してもらえるのも利用しやすいポイントの一つですね。
株式会社 MILLS 宅配クック123東埼玉店
引用:公式ホームページ
住所 | 八潮市八潮3-12-21 |
電話番号 | 048(997)5011 |
配食時間 | 昼/10:00~12:30 までを目安 夕/15:30~18:00 までを目安 |
休業日 | なし |
宅配クック123は厚生労働省が定めた配食ガイドラインに沿って管理栄養士が献立を考えています。
メニューは
- 普通食
- カロリー・塩分調整食
- たんぱく・塩分調整食
- やわらか食
- ムース食
- 消化に易しい食
の6種類から選ぶことができます。
宅配クック123では配食するときは一声声かけ・手渡しを原則としています。
週に2日、在宅ヘルパーさんに来て頂いていますが、毎日の食事のことまでお願いできないので困っていたら、「宅配クック123」を紹介してくださり、早速利用することにしました。利用してみると、配達の方が決まった時間に届けてくださるので、本当に助かっています。あるとき、居間の敷居につまずいて足首を痛めてしまい、立てなくなっていたことがありました。救急車を呼ぶにも電話のある部屋まで歩くことができなかったのですが、時計を見ると丁度、宅配クック123さんの配食の時間で、「助かった!」と思いました。
呼び鈴を押しても私が玄関まで出て行かないので、心配した配食の方が玄関を開けたので、助けを求めると、「もう大丈夫ですよ」と、すぐさま救急車を呼んでくださったのです。あの出来事以来、宅配クック123さんは私の家族のような存在です。
もし何か異変があった時は指定した緊急連絡先に連絡してもらうことができるので安否確認の面でも安心ですね。
合同会社 花よりだんご
引用:公式ホームページ
住所 | 東京都荒川区荒川一丁目 11 番 20 号 |
電話番号 | 03(3802)6211 |
配食時間 | 昼・夕 |
休業日 | なし |
花よりだんごの配食サービスは管理栄養士が作成したメニューを経験豊富な調理スタッフが作ったお弁当を配達してくれます。
苦手なおかずが入っているときは他のおかずに変更し、食べ残しを減らすことで必要な栄養を摂取することができるように工夫されています。
食事メニューは
- 普通食
- ムース食
- カロリー調整食
- 減塩食
- 腎臓病食
- 柔らか食
の6つから選ぶことができます。
花よりだんごでは配食サービスだけではなく様々なサービスを提供しています。
配食や安否確認に加え、食事の摂取状況や定期的に服薬する薬の服薬状況の確認、
自力で買い物に行くことが難しい人については事前に依頼しておくことで買い物代行をしてもらうことができます。
配食サービスと安否確認サービスに加え買い物代行や食事の摂取状況なども確認してもらえると離れたところに住んでいても安心することができます。
食事を提供する容器にもこだわっていて、見た目でも食事を楽しむことができる工夫がされています。
細かい部分にまで心配りがされているところも選ぶポイントの一つです。
今回紹介した八潮市で利用できる高齢者向け配食サービスは八潮市と企業が協定を結んでいるので条件さえ合えば八潮市からの補助を受けて利用することができます。
詳細については八潮市長寿介護課 地域包括ケア推進係
電話 048-996-2111(内線:448)に直接問い合わせてください。
もし条件に合わなくても八潮市内で配食サービスは受けることができるので是非検討してください。
行政と協定を結んでいることで安心感がより増してくると思います。
おまけ~高齢者向け配食サービスで困ったときに~
対面の高齢者向けの配食サービスは昼食と夕食にしか対応していないものがほとんどです。
朝食の準備が難しい高齢者にオススメの配食サービスがあります。
冷凍保存できるものもあるので利用を検討している配食サービスが3食届けてもらえなくても併用すると3食分カバーすることができます。
食事のストックがあると天候などの理由により配食サービスがスムーズに受けることができなくても安心ですね。
ぜひこちらも参考にしてみてください。
まとめ
八潮市で利用できる高齢者向け配食サービスについて紹介しました。
利用する理由やどのような配食サービスが欲しいのかは人それぞれあると思います。
- 食事作りのサポート
- 調理負担の軽減
- 安否確認
という点を考えながら皆さんに合った配食サービスを選んでください。
配食サービスを選ぶときにほかに必要な支援や利用できる支援があるのか確認するとより良いと思います。
八潮市には行政と協定を結び配食と安否確認を行う福祉支援サービスがあるので、住み慣れた街から離れることなく高齢者のみで生活していくことが可能です。
ぜひ八潮市で高齢者向け配食サービスを利用してみてください。
高齢の両親だけでの生活が心配だけど、頻繁に様子を見に行けないなぁ